階級制度の廃止

 エホバの証人は日常の生活では、自分たちが階級制度を持っているとも認識していませんし、階級制度を持っているということを、外部の人たちに伝えたりはしません。兄弟関係によってつながっていると外部の人たちには、話しますし、階級に組み込まれていない人にとっては、階級というものが意識されることは少ないと思います。

 けれども、奉仕の僕以上の僧職者においては、確固たる階級制度が存在しています。

奉仕の僕以上の僧職者においては、確固たる階級制度が存在している。

 ものみの塔協会自身も会衆に対しては、自分たちが階級制度を持っているということを、決して語りませんが、自分たちが会衆制度を持っているということについては、はっきりと認識しています。はっきりと認識しているのにもかかわらず、会衆に対してや外部の人に対しては、そのことを語らないのです。これは、不誠実です。

 ものみの塔協会の弁護士は、裁判になると、自分たちのことをこのように語っています。

ものみの塔の調整者、弁護士カルビン・ラウズ (Calvin Rouse) は、口頭陳述で、わたしはニューヨークのブルックリンから来た国内のエホバの証人の組織の総協議会 (general council) の者です。通常わたしはここには来ませんが、これ(メンローパーク王国会館)は我々のアメリカの3万の会衆のひとつです。「私たちは、丁度カトリック教会のように組織された、階級的な宗教です。」と宣言しており、それが法廷記録に書かれています。
(メンローパーク王国会館乗っ取り事件 2013年01月21日の投稿より)

 日ごろはあれだけ、誹謗中傷しているカトリック教会を持ち出して、自分たちの権益の保護や弁論のために使っています。日ごろは、わたしたちはクリスチャン世界のようではないと長老たちに語らせておきながら、裁判では、自分たちはカトリック教会と似たような宗教だという。

階級制度を廃止して、会衆の自立を尊重する

 目標にするのは、階級制度を廃止することです。上位下達の階級制度ではなくって、会衆の自立を尊重します。エホバの証人に足りていないのは、会衆の自立、家族の自立、個人の自立というみっつの価値観です。

階級制度を廃止して、会衆の自立を尊重する

 自立した存在が、相互にコミュニケーションをとるという価値観が、まったく育っていません。すべてが、上位下達のコミュニケーションはうまくいきません。兄弟・姉妹たち、必要なのは依存ではありませんよ。いつまでも赤ちゃんである必要はなくって、生活においても、決定においても、心においても、自立を果たしてください。

 あなたと神との関係が、育っていく必要があります。聖霊に導かれつつ、あなたの良心によって決定するということを、行っていってみてください。

 会衆というのは、その存在が、ものみの塔協会とは独立したものなのですから、巡回監督に対しても、日本支部に対しても、統治体に対しても、従属しているわけではありません。その点を、長老たちはもっと自覚しないといけない。

 一方的な伝達ではなくて、双方向にコミュニケーションがとられなければならないし、おかしなことはおかしいといわなくてはいけない。会衆とものみの塔協会は、従属する立場なのではなくって、対等な立場なのですから。極論をいうと、長老の選定というのを、巡回監督とか支部に推薦させるのではなくって、会衆で決めることもできます。そういうことも、よく理解してください。


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