組織という概念は、ここ最近の時代に出現した概念に過ぎないということ
エホバの証人の兄弟・姉妹の多くの人は、組織という概念が、エホバ神や真理に結びついているように心の中で意識しています。けれども、組織という概念が強調され始めたのは、ここ50年くらいのことだと思います。つまり、時代の流れの中でみれば、ごく最近のことなのです。単なる一過性の概念を、エホバ神や真理に結びつけるというのは、ちょっと考えてみる必要があります。
組織という概念は、ここ最近の時代に出現した概念に過ぎない
パブテスマの質問に組織という言葉が追加されたのは1985年
実はパブテスマの質問に組織という言葉が追加されたのは1985年前後からです。
塔85 6/1 30ページ 献身によってエホバに服する
古い時代の質問を見ると次のようになっています。
1942年10月1日(塔64 375‐376参照)
どちらがよいかといえば、1942年のほうがずっとよいです。兄弟・姉妹のみなさん、もし自分が、古い時代に生まれていらどう考えるかということを考えてみてください。今は、組織というものが、心の中で、自分の感情と密接に結びついていると思いますが、1942年にバプテスマを受けていたとしたら、心の中には組織という概念は強く存在しなかったはずです。
ラッセル兄弟はなんといっていましたか。次のようにいっています。
C.T.ラッセル – WT1895 9/15 1866
組織に注意しなさい。それは全く必要のないものです。
でもどうして、現在のエホバの証人は、組織が強調されているのでしょうか。こういうことを、ぜひ考えてみてください。
組織を信じているかどうかという理由で、ある人を否定したりするのは、間違ったことです。今の長老と巡回監督は、過度に「組織が、組織が」といいすぎです。それが、エホバの導きとか、真理と考えたりはしないで、自分たちが、おかしな状況に陥っていると考えてください。
コースを走っていると思っていたら、実は、コースをだいぶ外れて走っているという状況です。多くの兄弟・姉妹が、一過性の組織という概念にとらわれているということが、おかしいことだし、考え直してほしいと僕は言っているのであって、背教者になろうとは僕は思っていません。
でもどうして、組織というものに、強くこだわってしまう傾向があって、それを拒否するのが、ものすごく難しいのでしょうか。その原因について、考えてみたいと思います。