神に固くつきますか、それとも宗教組織に固くつきますか

 たくさんの難しい文章に触れてしまうと、簡単なことを忘れてしまったり、見失ってしまったりすることが多いと感じています。聖書の一部分の説明にこだわりすぎるあまり、全体を見失わされているということも多いと思います。

 それで、エホバ神と宗教組織は別のものだということを見失っていると思います。もしかしたら「エホバ=組織」という考え方に流されていってしまっていませんか。組織は、人間が作ったものです。組織は、神が作ったものではなくて、罪ある人間の集合体です。

 ですから、神と組織が対立することがあるということは、きちんと理解しておく必要があります。自分の心の中で、神と宗教組織が対立したときに、神をとってほしいと僕は思っています。

 間違っても宗教指導者の語る言葉が、神の言葉なのではありません。宗教指導者が奇妙な教えを教えようとしたときには、奇妙な教えを教える宗教指導者についていくのではなく、できるだけ早い段階で、その悪い影響力から逃れるのがよいと思います。

 神と宗教組織の両方に固くつくことはできません。もし一方に固くつくのであれば、もう一方を侮ることになるからです。宗教組織に固くつくという選択は、エホバ神を侮ることになるということです。どうか、神を侮る選択はやめてください。

 多くの兄弟・姉妹は、宗教組織に属することが救いの条件だと考えているふしがあります。けれども、宗教組織が、犯罪者をかくまっていたり、隠れみのとして機能していたとしたらどうでしょうか。もし宗教組織が、性犯罪者のパラダイスになっていたらどうでしょうか。

 「そんなことはあるはずはないわ」と楽観的に考えているかもしれませんけれど、宗教組織が性犯罪者の温床となっているということは、いろいろな報道を見ればわかると思います。宗教組織が国家から保護されすぎていて、弱い立場の子供たちが犠牲になってきたのです。

 宗教組織の信教の自由は過度に保護されていますけれど、個人の信教の自由は、宗教組織によって押さえつけられている現実があります。

 兄弟・姉妹たち、宗教組織は、神ではありませんよ。もし宗教組織が、腐った実を生み出しているのを目撃したら、そこから少し距離をおきましょう。批判すれば制裁を受けますから、協力しないという消極的な形でもいいと思います。