特権の価値を下げる

 現在長老たちは、ものみの塔協会の使用人という立場で働いています。ものみの塔協会から見ればおいしい、無給で働かせている使用人です。統治体やベテル奉仕者や巡回監督のように、仕事に対してお金を受け取っているわけではありません。バイト代もでない、無給の奉仕です。

 長老たちへのお給料は、ものみの塔協会から与えられる特権という名前の名誉です。ものみの塔協会は、僕たちの寄付を集めて、ポストを設置することによって特権を作り出して、それを給料として与えよます。特権を生み出し、特権を与えることによって、安い人件費で人を動かしているのです。

 特権を与えることをえさにして、特権を奪うことを鞭にする、アメとムチ政策が、ものみの塔協会の組織運営の基盤です。これが会衆の人の心をぼろぼろにしているのです。エホバの証人を改善していくためのポイントは、いかに特権の価値を下げることができるかだと思います。

 特権を生み出す源泉になっているのは、過度に中央に集められたお金です。会衆が数百万円の資金くらいしかないのに、支部は数百億、本部は数千億もの資産を貯蓄しています。この資産の貯蓄の差が、ものみの塔協会と会衆との力関係なのです。

 ですから今ものみの塔協会は、会衆から資産を奪い、自らの資産を減らさないことに必死になっているのです。でも、研究用ものみの塔には、貯蓄は悪魔の業と書いてあります。これはきっと、本部の数千億の資産の貯蓄が悪魔の業なので、なんとかしてほしいという隠れたメッセージかもしれません。

 ものみの塔協会は世界的に見ても金持ち企業ですが、エホバの証人の個人は、貧乏でしょう。資産の配分の公平性が著しく阻害されているのに、お気づきでしょうか。僕は、個人はある程度は、貯蓄を持っておいたほうがよいと考えています。それは、お金持ちになるためではなくって、ある程度の生活のリスクを軽減するためです。それと、自立するためです。

 現在は、ものみの塔協会本部と、エホバの証人個人の資産のバランス配分が悪すぎます。このために本部は、傲慢になることができています。「寄付は特権です。」といい続けているうちは、傲慢だと思います。