ルカ21章9節「終わりはすぐにはこないのです」

 ある人たちの伝道方法は、終わりがすぐにでもくるかのように話して、人々の心を急がせます。これくらいの期限で終わりは必ずくるというような、誤った情報を流し続ける人たちもいます。

 けれども、実は、イエス・キリストは、これとは正反対のことを言っています。

さらに,戦争や無秩序な事態について聞いても,恐れおののいてはなりません。これらはまず必ず起きる事だからです。しかし,終わりはすぐには[来]ないのです
(ルカ 21:9)

 世界が、戦争や無秩序な自体に陥ることを聖書は預言していますけれど、この知らせを聞いたからといって、慌てふためいたり、心を急がせてはいけない、なぜなら、終わりがすぐにくるわけではないから、とイエスはいっています。

 ある人たちは、勘違いをして宣教をしていますけれど、伝えなければならない音信というのは、「もうすぐ終わりが来ること」ではなくって、「終わりに備えて準備をしておくこと」なのです。

 それがすぐにくることが、伝えるべき中心的なメッセージではなくって、いつそれがきてもよいように準備しておくということが、中心的なメッセージであるべきだと思います。

それゆえ,ずっと見張っていなさい。あなた方は,自分たちの主がどの日に来るかを知らないからです。
(マタイ 24:42)

 その日がいつかはわからない。それが、自分の生きているうちなのか、その先なのか、だれも知らない。戦争や無秩序の知らせを聞いたとしても、終わりはまだ先です。それゆえに、心を急がせるのではなくって、主が来るのを見張っていて、準備をしておきなさい。

 これが、キリストからのメッセージだと思います。ですから、終わりの日を確定させようとする言動をする人たちからは、離れていましょう。彼らは、反キリストです。