口からでるものが、人を汚す

 イエスは、こう語った。

しかし,口から出るものは心から出て来るのであり,それが人を汚します。たとえば,心から,邪悪な推論,殺人,姦淫,淫行,盗み,偽証,冒とくが出て来ます。(マタイ 15:18-19)

 何が人を汚すのか。それは、人の口からでてくる悪意、冒涜であるとイエスは、語りました。

 ある人がある慣習に従っていない場合、人はその人に対して見下げた言葉を語ります。言っている人は、その人が慣習に従っていないから、その場が汚れていると考えています。

 けれども、実際にその場を汚しているのは、言っている人が語っている見下げる言葉の方なのです。冒涜の言葉こそが、人を汚しているものなのです。

 人はだれもが、自分が正しいと考えて、人に対して冒涜の言葉を投げかけます。しかし、まさにその冒涜の言葉こそが、人を汚すものです。

 悪口に対して、悪口を返したとしても、ただただ、人がますます汚れていくだけだと思います。どこかで、それをストップしようという大人の態度が必要だと思います。

 自分は正しいという信念は、ますます自分を錯覚に陥れていくと思います。一度、立ち止まって、深呼吸したほうがよいと思います。

 「人は罪の中にあるので、だれも神の義に達しない」この感覚が必要だと感じます。