長老は、巡回監督やベテル職員に比較すれば、より誉れを受けるべきだと思う

 日本の場合は、長老、特に調整者をやっている兄弟は、開拓者が多いように思います。開拓者長老という立場は、巡回監督やベテル職員に比較すれば、よりたいへんな立場だと思います。

 まず一つ目は、巡回監督やベテル職員が、お金をもらっているのに対して、長老は、完全に無償です。

 平均的長老は、貧乏ですね。パートタイムで生計を立てて、家賃や住居代は、姉妹たちに補助してもらって、ぎりぎりで生活している。そういう、形の長老も多いのではないでしょうか。

 親の代はお金持ちかもしれない。けれども、その下となれば、貧乏というのが、多い感じがします。

 長老の悩みは、上は巡回監督と支部委員、下は、会衆の兄弟・姉妹に挟まれていることです。会社の中間管理職の悩みと同じですね。

 自分が考えた方法でできるわけではなく、指針は巡回監督が出すのに、自分が実際の指示をだすものだから、自分が責められてしまう。巡回より上は、面倒なことは長老にまる投げする、そして、長老は、下から刺される。

 しかも、特権の数には、限りがあるものだから、長老のある程度の特権で、打ち止めにされてしまって、そこから、上ることも、下がることもできない長老が多い感じがします。

 うまくよい言葉にのせられて、気がついたときには、がんじがらめになってうごけない。この年で、この立場を失えない。失ったら、自分の人生は何なのだろうと思う。甘い言葉で、そういう拘束に、導かれてしまった方も多いのじゃないでしょうか。

 長老は、本部のベテル職員が、プールつき、映画館つき、スポーツジムつきの57億円の高級マンションに住もうとしているのに比べれば、ずいぶん立派だと思いいます。

 特権はほしいと思うかもしれませんが、お金や生活に関しては、貪欲ではないからです。

 長老達に聞いてみたいのですが、もし許されるとするならば、プールつき、映画館つき、スポーツジムつきの57億円の高級マンションに、お給料をもらって住んでみたいと思われますか。

 それとも、そのような生活は、今のような終わりの時代には、ふさわしくないと感じますでしょうか。どう思われますか。無理につじつまを合わせようと考えずに、素直な気持ちで考えてみてください。