伝道の書を読む 第四章「彼らを虐げる者たちの側には力があった」

 ソロモンは、虐げられている人たちの涙を見ます。彼らには、慰めてくれる人はいませんでした。弱い者たちは、見捨てられています。力を持っている人々が、彼らを虐げています。

そして,わたしは日の下で行なわれているすべての虐げの行為を見ようとして自ら引き返した。すると,見よ,虐げられている者たちの涙がある。しかし,彼らには慰めてくれる者がいなかった。彼らを虐げる者たちの側には力があった。それで彼らには慰めてくれる者がいなかったのである。
(伝道の書 4:1-2)

 それで、ソロモンは、死んでしまっている者に祝いを述べます。また生まれてこずに存在しなかったほうがまだ、ましだということを語ります。

 それほど、虐げの中にある命は、悲惨なものなのです。

 キリストは、伝道の書のこの箇所をきっと意識していたと思います。イエス・キリストは、常に虐げられている人たちの味方でしたし、いつでも人々を慰めました。

 ふたりは一人に勝る。ひとりが倒れても、他方が起き上がらせることができる。また、二人が一緒に横になるなら暖かくなる。