ものみの塔協会の資産が尽きかけているというわけではない

 ものみの塔協会が、つぶれかけだという印象を、みなさんが抱いているとしたら、それは間違いです。現在起こっていることを正確にいえば、ものみの塔協会は、キャッシュフローがマイナスの状態に陥っているということです。

 膨大な資産を持ってはいるが、赤字に転落したということです。ですから、キャッシュフローがマイナスにならない状態まで、なりふりかまわず、さまざまな手段を使って、対策を行っているというのが、現在の状況です。

 ものみの塔協会の資産が尽きようとしているわけではないということをよく知っておく必要があります。ものみの塔協会は、資産を、ウォーウィックにおける巨大な本部の建設、翻訳者たちの高級なマンションの購入に優先的に割り当てようとしています。

 そして、それ以外のことについては、出費を減らそうとしています。ベテルにおけるリストラ、王国会館の補修の放棄、大会ホール建設の縮小(それもお金だけは集めた後で)、特別開拓者のリストラなどなど、出費が多い部分を、徹底的に切り詰めていきます。

 ものみの塔協会をみなさんは、馬鹿にしていますが、こういう財務面の手法については、かなり頭がよいといわざるをえません。世的な部分については、ものみの塔協会は、かなり知的なのです。ですから、企業がよくやるとおり、赤字になれば、キャッシュフローを黒字に戻すための手法をどんどん行ってきます。そのひとつがリストラです。

 もし、協会が、この財務改革をやり終えたと仮定しましょう。そして、キャッシュが、5000億円残すことができたとします。たとえば、この5000億円を年利10%で、回転させることができたとしましょう。すると、毎月500億円のお金が発生することになります。そして、経費を500億円以下に切り詰めることができれば、キャッシュフローは、黒字に戻ります。

 そして、ものみの塔協会と、統治体は、謝罪も反省することもなく、ハッピーエンドを迎えることになります。

 ものみの塔協会が、ウォーウィックにおける本部建設と、性的虐待の裁判をうまく切り抜けることができ、経費を徹底的に削減することに成功すれば、ものみの塔協会の勝ちです。みなさんがいくら声を上げても、ものみの塔協会は、ゆうゆうと生き延びます。

 僕は伝えておきます。ものみの塔協会は、生き延びるつもりでいます。どれほど、不法に近いことや、道義的に間違ったことをし、エホバの証人に痛みを味合わせたとしても、彼らは、生き延びるつもりでいます。どんな組織であろうと、死に対しては、徹底的に抵抗するからです。