裁判は証拠主義

 裁判は、どこの国でもだいたいそうだと思いますけれど、証拠主義です。疑わしきは罰せずといって、疑わしいだけの場合は無罪で、被告人の利益が守られます。これは、冤罪を防ぐ目的です。

 ですから、訴える側の人は、きちんと証拠をそろえるということが、必要になります。裁判官が、その証拠から、結論を導き出すための資料が必要です。書面や録音であれば、確実な証拠になります。もしこれらがなくって、主張だけであれば、だめです。だから、書面や録音といったはっきりとした証拠が必要になります。

 それと、起こったことをきちんとメモしておくというのは、大切です。何月何日にどんなことがあって、どんな進展があって、今どのような状況なのか。どうしてそのような状況になっているのか。確実な証拠と、事実関係と、それが法律に違反しているかを、裁判官は照らし合わせて、結論を出します。