退けられた石が土台の隅石となった

 イエス・キリストは、当時の宗教指導者からは退けられました。イエスには、何の罪のなかったのに、冤罪によって、杭につけられ、命を奪われてしまいました。罪名は、自分を神の子といったという罪です。

 イエスは、自分を神の子といったために、ユダヤ人から、神への反抗者とみなされました。そして、退けられ、ほとんど価値のないものとされ、犯罪者として処刑されました。

 世は罪のうちにあります。世というのは、ものみの塔協会も、エホバの証人も含めてという意味です。組織が清いのではなくて、罪ある人の集合体である組織もまた、当然ですが、罪のうちにあります。

 腐敗は、宗教組織の中にあり、宗教指導者の中にもあります。ですから、彼らから退けられることは、聖書があらかじめ教えていることなのです。

 イエス・キリストは、人からは退けられました。しかし、神にとっては、貴重な石、それも、土台の隅石となりました。

確かに彼は人には退けられましたが,神にとっては選ばれた貴重な[石]で(す)(中略)。「見よ,わたしはシオンにひとつの石を据える。選ばれた[石],土台の隅石,貴重な[石]である。これに信仰を働かせる者は決して失望に至ることがない」。
(ペテロ第一 2:4-6)

 イエス・キリストに信仰を働かせるならば、失望にいたることはないと書かれています。反対解釈として、それ以外のもの、たとえば組織に信仰を働かせるならば、それは失望にいたります。キリストに信仰を働かせるならば、それは失望には至らない。これが大事です。

 組織は世のものですが、イエス・キリストは、神が据えたものだからです。