ものみの塔協会の恐るべき会衆基金と王国会館没収計画を解説する

 ものみの塔協会の恐るべき会衆基金と王国会館没収計画が明らかになってきたので、ここにまとめておきます。

計画

 ものみの塔協会の計画の内容を簡単に書くと、会衆基金の全額と会衆所有の王国会館をすべて没収しようとしています。

ものみの塔協会は、会衆基金の全額と会衆所有の王国会館をすべて没収しようとしている。

 没収ということの意味を、現在エホバの証人の会衆が所有している会衆基金と、王国会館のすべてを、ものみの塔協会の所有権に移そうとしているということです。

なぜ計画が進められているのか

 なぜこのような計画が進められているのでしょうか。ものみの塔協会はもともと会衆に王国会館を建てさせるために、自らが金融業を行い利率をつけて会衆にお金を貸し出していました。

 これを、王国会館ローンと呼ぶことにします。貧しい国の王国会館であっても、ものみの塔協会が慈善で建てるということはなく、会衆にローンを貸し付けて、その利子を受け取ってきました。

 そのようにして、ものみの塔協会は、多額の現金を生み出してきました。伝道と集会を励まして、エホバの証人の人数を増やす。すると、王国会館を建てる必要がでてくるので、資金貸し付けを行い王国会館を建てさせる。

 つまり、エホバの証人が拡大することによって、ものみの塔協会は、王国会館ローンから、現金を得てきました。これが、活動資金の一部となってきました。

 しかし、理由は不明ですが、近年これを、放棄せざるを得ない状況に陥りました。推測でしかありませんが、宗教団体の資金集めの方法として、その許される程度を超えていたのでしょう。

 1914年からちょうど100年目の記念すべき2014年に、この王国会館ローンを廃止しました。その内容は、集会で手紙で読まれたとおりです。

 ただし、長老への注意書きには、返済していたローンと同額以上の額を、世界的な業の分として、会衆基金から提出するようにとのことが書かれています。

 そして、キャッシュフローが回らなくなったものみの塔協会は、自らの存続をかけて、新しい資金獲得の方法を探求することになりました。

 これには、おそらくものみの塔協会外部の宗教コンサルティングの力を借りていると僕は推測します。

計画の全貌

 計画の全貌を解説します。

1.会衆基金の全額の没収を行う

 ものみの塔協会は、ついに、会衆基金のわずかな額を残したすべての額を、ものみの塔協会へ送金するように長老達に手紙を送りました。その理由は、神権的な業が進んでおり王国会館がさらに必要となったからというものでした。

 そのような理由をつけて、会衆基金のわずかを残してすべての額が、ものみの塔協会に送金されるということが、世界中で起こっています。

 日本でも、同様のことが行われており、まだ、それを行っていない会衆は、順に巡回監督によって、会衆基金没収がなされていくことでしょう。

 これは、完全な詐欺だということを、僕は指摘しておきます。会衆基金はどのような名目で集められていたのでしょうか。それは、会衆で利用するためです。世界的な業の寄付箱は他にあり、そこに、入れることもできるようになっていました。

 ですから、会衆基金への寄付は、会衆で利用するために、兄弟・姉妹は寄付していました。それが、突然、最低限を残した全額を、ものみの塔協会は、盗み取っていったのです。

 実は、最低限を残した会衆基金の送金には、さらなるひどい意味があります。それは、少し後で書きます。

2. 会衆所有の王国会館の売却とものみの塔協会所有の王国会館の建築

 統治体スティーブン・レットは、JWブロードキャストの中で、王国会館の建築の必要性について訴えています。そして、寄付を求めています。

 さて、どうして、急に、そんなに王国会館をたくさん建築する必要があるのでしょうか。疑問に思いませんか。

 その答えは、「ものみの塔協会所有の王国会館を建設して、会衆所有の王国会館を減らしたい」というものです。

王国会館の建築が必要な理由は
ものみの塔協会所有の王国会館を建設して、会衆所有の王国会館を減らしたい」というもの。

 これでつじつまはあいますね。実際、たとえば、デンマークでは、ここ数年のうちに、王国会館がどんどん売却されているんです。王国会館が必要だということとは、反対のことがなされています。

 これは、中野っちさんのブログで紹介されています。

デンマークの王国会館が売却されている話題、その2です。
デンマークの王国会館、売却2

 この記事では、ひとつの王国会館ですが、ひとつだけではありません。

 おかしいと思いませんか。王国会館がさらに必要と主張するものみの塔協会は、どうして、会衆に王国会館を売却させているのでしょうか。

 その理由はただひとつ。会衆の王国会館を売却させて、会衆が受け取った王国会館の売却のお金を、最低限の必要をのぞいて、すべてものみの塔協会に寄付させるためです。

 会衆基金全額没収のもうひとつの隠れた意図は、王国会館を売却したときに、会衆が受け取るお金を、ものみの塔協会が、没収することにあったのです。恐るべき知恵者、ものみの塔協会。

 会衆に自己所有の王国会館を売却させて、次に行いたいのは、ものみの塔協会所有の王国会館の建築です。

 そのために、ものみの塔協会は、多数の無償の建築奉仕者を今募っています。無償の建設奉仕者を集めて、ものみの塔協会所有の王国会館を建設し、そこに、会衆の兄弟・姉妹を移そうとしています。

 つまり、王国会館が必要だから多くの建築計画が立てられたわけではなく、会衆所有の王国会館を売却、ものみの塔協会所有の王国会館に、移させたいがために、現在、寄付と無償の建設奉仕者が募集されているということです。

3.ある程度古くなった王国会館を売却して資金を減る

 そして、ものみの塔所有の王国会館は、商業施設向けのデザインになっていますから、ある程度古くなってきたら、会衆を合併させて、王国会館から立ち退かせて、それを、企業などに売却して、資金を得ます。

 たとえば、現在フランスでは、年間20程度の新規王国会館建設のために、寄付と、無償の建築奉仕者が募られています。それは、無償の労働力で建てて、後に、売却して、ものみの塔協会の懐に入ってくることとセットになっています。

 これが、ものみの塔協会が計画している、ものみの塔協会の恐るべき会衆基金と王国会館没収計画の全貌です。

 統治体のスティーブン・レットは、このような計画を知りながら、JWブロードキャスティングでは、まるで、そのことを知らないかのように、会衆の兄弟・姉妹たちに語っています。

 上記のようなことは、もはや、宗教団体としての許されるべき道を越えていると僕は思います。その限度を超えて、詐欺という犯罪行為なのではないでしょうか。

計画の阻止に向けてできること

 このような計画を許したくはないという方ができることはなんでしょうか。

1. 寄付をしないという決定

 ものみの塔協会の計画に同意しないという意思を表現するために、会衆基金と世界的な業には、寄付をしないという選択ができます。

 寄付をしないということは、ものみの塔協会に対して、マイナスの一票を入れることになります。そのような、多くの方のマイナスの一票が、集まれば、この計画を中止させることも可能だと思います。

2. 協会が行っている資金集めの方法を伝える

 いままでローンで利息をとって設けていたこと、王国会館が必要だといいながら、実際は、王国会館を売却させていること。投資信託に、大企業とともに参加していること。ベテルの翻訳者は、避暑地にプールのある豪邸を与えられていること。

 などなど、お金に関する事実を教えてあげてください。貧しい人たちから、富を持つ人の方向に吸い上げているということが、伝わればよいかと思います。

3. 開拓奉仕を続ける

 今年から「建設の僕」という新しい特権が作られました。協会は、寄付をつのったり、建設奉仕への参加や、そのような特権を勧めてくることでしょう。でも、そのような新たな特権に惑わされずに、開拓者のみなさんは、ぜひ今までどおり、開拓奉仕を続けてください。

 僕は、開拓奉仕には疑問があります。けれども、多くの方は、命をかけて、開拓奉仕を続けてこられたのでしょう。その選択もありだと思いますよ。

 その心意気、厚い気持ちは立派です。僕もかつては、開拓者でした。伝えることの喜びは、僕も知っています。ですから、ぜひここまできたら、開拓奉仕を貫いてください。応援します。

 他の特権に目を奪われることなく、開拓奉仕を貫いてください。ふらふらしたらいかんのです。