ルツはナオミの元を離れなかった
ナオミという女性はユダのベツレヘムという場所で飢饉が発生したので、移住してモアブという場所に外国人として住むことになりました。
ナオミにはマフロンとキルヨンという二人の息子がいましたが、両方ともモアブの女性と結婚をします。女性の名前は、それぞれオルバとルツといいました。
ナオミの息子は死んでしまい、ナオミには二人の息子の嫁だけが残されることになります。
やがて飢饉がさりエホバが食料を与えておられるということを聞いて、ナオミは自分の故郷に帰ることにします。
ナオミは二人の息子の嫁に、モアブの自分の両親の元に帰ることを薦めます。
けれどもナオミはルツの元を離れようとはしませんでした。
あなたの行かれる所にわたしも行き,あなたが夜を過ごされる所でわたしも夜を過ごすのです。あなたの民はわたしの民,あなたの神はわたしの神となります。あなたが死なれる所でわたしも死に,そこにわたしも葬られるのです。
(新世界訳聖書 ルツ記1章16,17節)
ルツはナオミに堅く付き添い、ナオミの神エホバが自分の神になりますといいます。年齢は離れていますが、ナオミとルツとの間には親しい関係が育まれていました。ルツはナオミに深い愛を抱いていたのでしょう。
ルツについていってもナオミには結婚ができる保障はありませんし、故郷から離れることにもなるわけですが、それでもルツと共に過ごすことを選択しました。
ルツを通してナオミはエホバの愛を知るようになっていたのではないでしょうか。