緋色の野獣は国際連合を指し示す。国際連合が大いなるバビロンを滅ぼす。

 さて、今回も教理を検討してみましょう。

 現在の統治体は、ヨハネの啓示にでてくる緋色の野獣は、国際連合を指すと述べています。そして、国際連合が大いなるバビロンを打ち倒すとのべています。

 でもよく考えてみてください。緋色の野獣が、国際連合であるという根拠は、いったいどこにあるのでしょうか。「統治体がそういっている」ということ以外に、何の根拠もないのではないでしょうか。

 統治体は過去に苦しめられたので、アメリカとイギリスと国際連合に恨みや憎しみをもっているのだと思います。それが、教理となって現れてしまったのでしょう。ですので、そのような個人的な恨みを聖書解釈に持ち込まずに、緋色の野獣は国際連合という教理は、早く取り除いてほしいと思います。確定するのではなくて、エホバが明らかにするのを待ちましょう。

 統治体の聖書解釈の問題点のひとつは、聖書預言を、実際の出来事に安易に当てはめるということです。聖書自体から導き出てくるものではなくて、統治体の権威(誤った権威)によって、聖書解釈を正当化しています。エホバ神が、将来明らかにしようとしている秘密を、自分たちの権威によって明らかにしてしまっています。

 そして、さらなる問題は統治体が語ったのだから、これを真理と認めない人は、背教者だといってしまうことです。統治体は「当分の間はこれを真理として飲み込みなさい、そうしない人は背教者です。」といいます。

 理解できない預言は、自分たちの権威によって明らかにするのではなくて、明らかになるまで待つという態度が必要ではないでしょうか。統治体は自分が神として振舞う傾向があるので、他の兄弟が、きちんとストップをかけてあげないといけません。