エホバの証人における人脈の作らせ方について話しておきます
統治体への批判というのは、効果がありそうだけれど、それだけではだめだと僕は思っています。内部改善のためにしなくっちゃいけないことは、統治体が兄弟・姉妹の心を縛っている方法を指摘して、そこから逃れることだと思います。
今回は、人脈作りという観点で、統治体が大衆をコントロールしている手法について考察します。
特権を持つもの同士で人脈を作らせる
エホバの証人の社会というのは、特権を持つもの同士が人脈を作ることができるようになっています。反対に特権を持たない人たちは、横の人間関係をとても作りにくいですし、恋愛や結婚という点でも機会が少なくなるようになっています。これは統治体が意図的に行っていることだと僕は推測しています。
特権を持つもの同士で人脈を作らせる
開拓者学校
開拓者学校は、開拓者という特権を持つ人同士の人脈を深めさせるための学校です。開拓者は誉れを受け、会衆から弁当を2週間の間届けてもらうなどして、過度な優遇を受けます。
開拓者学校では、集会と異なり、自由な雰囲気で注解ができるようになっています。授業中に席を立って、お菓子を食べたり、お茶を飲んだりしてもかまいません。普段の集会ではしてはいけないこと、したら怒られることが、開拓者学校ではできます。
このようにして、開拓者を人間関係という点でも、食事を食べさせてもらえるという点でも、自由な雰囲気という点でも、優遇することによって、開拓者学校を楽しいものにすることに励みます。兄弟・姉妹が話すことが、会衆では否定されがちであっても、開拓者学校ではそのようなことはしません。
なんのためですか、それは統治体から与えられた開拓者という特権を、喜びの多いものにするためです。特権を持つもの同士で、人間関係を結び合わされることで、感覚を共有させるためです。
長老や、開拓者学校の卒業生は、周囲に、あんなに楽しかったものはないとこぼしますが、それは、普段の集会よりも楽しくなるように、仕組まれているからです。こんなに嫌な感じがした学校は、ほかにありません。
大会における奉仕
大会における奉仕も、特権を持つ人たちどうしが、人脈を作るための場所です。大会の奉仕というのは、統治体からの提案によって、奉仕の僕という特権を持つ兄弟と開拓者である兄弟を集めるようにできています。特権を持つ人たちどうしの人脈を作らせることが、ねらいだと思います。
大会の奉仕は、注意しないといけない場所で、奴隷級やエホバの組織への賛美や感謝などが、強く刷り込まれる場所になっています。「こんな素晴らしい大会を準備してくださった奴隷級に感謝しましょう」というような話が、奉仕の集まりなんかで話される話に、うまく含まれていることが多いですね。
訪問講演
長老になるともれなく、奉仕の僕ではできなかった、訪問講演に行くことができるようになります。訪問講演というのは、他の会衆に、公開講演をしにいくことで、向こうの会衆で食事をごちそうしてもらうことができます。また他の会衆の間での、長老の間での人脈づくりに役立ちます。長老という特権を持つものどうしの人脈作りに、役立ちます。
反対に特権を持たない人が、他の会衆の人と人間関係を作るのは難しい
反対に特権を持たない人が、他の会衆の人と人間関係を作るのはとても難しいです。交友関係、恋愛、結婚の機会という点でも、特権を持たない人に比べて、とても不利になっています。長老のほとんどの人が結婚しているという背景や開拓者は結婚しやすいという背景は、このような部分にもあるんですね。
僕は、統治体が用意する人脈ではなくって、会衆の横のコミュニケーションを強めるのがよいのではないかと思っています。会衆間で、兄弟・姉妹が混ざって、遊べるようなことを、企画できる方がいれば、ぜひやってあげてください。でもセックスとか飲みすぎとか、悪いことしちゃだめだよ。特に若い人ばかりのときは気をつけてね。
会衆の間で、兄弟・姉妹の両方が参加できる遊びの場所をもうけることが、若い子たちにとっても、よい場所になるんじゃないかなと思います。そうすれば、出会いの機会もできるしね。統治体が特権を持つ人たちのために用意した場所ではなくって、会衆の兄弟・姉妹が用意したもので、絆を強めていくこともよいんじゃないかな。そういうことが現状足りていないと思います。
長老や巡回監督から、巧妙な仕方で、反対に合ってやりにくいと思いますけれど、そういう場所を作ってくださる方を僕は応援します。