ものみの塔研究考察 挿絵による服装の誘導について

 ものみの塔研究には、挿絵が毎回掲載されています。でもこの挿絵というのは、奇妙な絵や、不自然な状況を描写していることが多いという風に感じている兄弟・姉妹も多いのではないかと思います。今回は2013年5月号研究用ものみの塔「りっぱな業に熱心ですか」から、挿絵による服装の誘導について考えてみます。

 まず以下の挿絵と、関連する文脈をみてみましょう。

挿絵

自分の行いや、自分の生活がどんなメッセージを伝えているかについて、祈りのうちに考慮するよう動かされるはずです。世の中の道徳基準が低下している今、誠実な人たちはいよいよはっきりと、「神に仕える者と仕えなかった者との相違・・・みる」でしょう。
(研究用ものみの塔2013年5月号 p11)

 この挿絵がおかしいことに気づきますか。真ん中の三人が誠実な人です。上の四人が世の中の道徳基準の低下にさらされている人たちです。そのようなことを意図して、この挿絵は作られています。僕の考えでは真ん中の三人が浮いていますけれど、ものみの塔協会は、この真ん中の三人の格好に誘導したいわけです。

 この誘導政策は世界的に成功していて、ものみの塔協会は、人を誘導するのが得意だなぁと思ってしまいます。

 さて一番左の世の人は、ひげを生やして、ジーンズをはいていますね。なんだか頭もぼさぼさですね。一方、真ん中の誠実な人は、スーツとネクタイを着用しています。

 左から二番目の子供は、スケボーを持ってジーンズをはいていますね。一方、真ん中の誠実な子供は宣教奉仕に出てスカートを履いています。

 左から三番目の人は、家の中にこもって、お昼のはずなのになんだか部屋が暗いです。一方、真ん中の誠実な家族は外にでて宣教をしています

 一番右にいる人は黒人です。格好も仕事着ですね。一方、真ん中の誠実な人たちは、黒人ではなくて、こぎれいな格好をしています。

 このように描写することで、世の人と神に仕える人との相違を、はっきりと描写しています。ものみの塔協会は、挿絵を使って、エホバの証人の兄弟・姉妹の行動を誘導するということを、意図的に行っています。はっきりと指示を行うと、自分たちに責任がおよぶので、こういうずるい方法と、長老と巡回監督による組み合わせ業を使います。

 僕ははっきりといってしまいますが、上の四人が普通なのであって、下の三人がいびつです。ものみの塔協会にいいたいですが、アメリカ白人の政治階級が地位を得るための格好を、世界中に輸出してはいけません。どうか、自分たちの中の差別感情が、そのままものみの塔の挿絵に表れていることを自覚してください。

 ひげやジーンズが、悪い格好だという、偏見を捨ててください。ひげ、仕事着、ジーンズ、スケボー、黒人などに対する差別感情を減らすよう努力してください。アメリカ白人のホワイトカラーの好みや感じ方を世界に輸出しないでください。地元の人が普通に生活している格好を尊重してください。