ハッピーベテル再考

 世界中のエホバの証人の衝撃をもたらした、ハッピーベテル動画を再考します。

だれの意図によって作成されたのか

 この動画の特徴は、アメリカのベテルの兄弟・姉妹が、ベテルの施設の中で、ダンスミュージックにあわせて、踊っているということです。これはエホバの証人にとっては衝撃的なことでした。なぜなら、エホバの証人は、王国会館さえレクリエーションに利用することはできず、崇拝の場所で、ダンスミュージックにあわせてダンスを踊るなどということは考えられなかったからです。

 霊的に高いと考えられているベテルで、このようなことが行われたのは、世界中のエホバの証人にとっては衝撃的でした。

 ではこれはいったい誰が企画したものなのでしょうか。ベテルでは、上下関係は絶対であり、上からの指示なくしては、どんな活動も行うこともできません。この動画のレベルを見ると、完成度が高いです。この動画は、あらかじめ計画されて、撮影されたのものです。

 そして、指示を出したのは、すべての部署に対して、命令を下すことができる部署ということになります。清掃、印刷工場、建物のメンテナンス、コンピュータ部門、衣類の洗濯、大会の開催計画、芝生のメンテナンス、電話部門、農場、食堂、建設、あらゆる部門の人たちが参加しています。

 6つの委員会すべてを動かすことができるとなると、統治体しかいません。統治体の許可なく、このような動画を作成することができませんから、統治体が、許可を与えていると考えるしかありません。この動画は、ベテル家族の悪ふざけのお遊びではないです。統治体の許可が下りているはずです。

統治体に、ダンスとダンスミュージックを売り込んだのはだれか

 ダンスやダンスミュージックというのは、もともとエホバの証人の文化として存在していませんでした。これまで、ものみの塔協会は、このようなことを徹底的に否定してきたからです。だから、ダンスとダンスミュージックを、統治体に売り込んだ企業が背後には存在します。

 背後にいる企業は、次のような目的をもっています。つまり、「統治体を支援するかわりに、エホバの証人にダンスとダンスミュージックを、浸透させる」ということです。ここ数年、ものみの塔協会は、エホバの証人に、メディア機器やIT機器を徹底的に浸透させようとしてきました。jw.org、ipad、巨大なディスプレイ、ミュージック、映画、ニュース、アニメを、推進しています。

 つまり、このハッピーベテルは、この流れと完全に呼応しているということです。背後には、Appleを中心とした、IT企業、AV機器産業、映画産業、ミュージック産業、アニメ産業が、存在しています。つまり、エホバの証人に、商品を広告することとと引き換えに、統治体を支援するという取引をしているのです。

 統治体は、金を得るために、エホバの証人を、これらの企業に売っている。ハッピーベテルは、そのような流れの中で登場したのです。

 統治体は、お金に困っていた。だから、上記の企業から支援を受けるために、エホバの証人を売った。そして、ベテラーに、ダンスミュージックにあわせて踊る動画を撮影するのに協力するように、要請した。

 おおむね、そういう理由ではないでしょうか。