「排斥制度」と「ふたりの証人制度」がもたらす最悪のパターン

 「排斥制度」は愛のある取り決めと、僕たちエホバの証人は学んでいます。でも、ちょっと待ってください。実際にどのような実が生み出されているのかということを、きちんと知ってから判断するのでも、遅くはないんじゃないでしょうか。

 実際に、次のような事態が生じており、「排斥制度」と「ふたりの証人制度」が続いていくならば、繰り返し起こるでしょう。中野っちさんがサイレントラムズの記事をわかりやすく解説してくれています。

組織が虐待事件を隠して、子供が犠牲になる慢性的な構図

 この事件では、ひとりの少女が、長老から性的な虐待を受けました。しかし、目撃者は被害者である、少女ひとりだけです。このようなケースにおいては、少女は会衆に助けを求めることができません。なぜなら、ふたりの目撃証人がいなければ、会衆の長老は動けないからです。

 そして、最悪の事態は、少女の訴えが、長老に対する中傷と判断されることです。証拠がないので、訴えていることに真実性がなく、それは中傷と判断されるケースがあります。そのように判断された場合、中傷による排斥ということが起こってしまいます。

 つまり加害者である長老はよい立場に留まり、被害者である少女は排斥されるということが起こりえます。そして、実際に、世界ではそのようなことが起こっています。

 姉妹たち、もしご自分のお子さんが、このようなことに巻き込まれたらどうしますか。僕たちエホバの証人にとって、このことが関係のないことではなくて、この二つの制度を支持している以上、少女に対する陰ながらの加害者であるということに気づいてほしいと思います。

 いままでは生じている事態を知ることができませんでしたが、今は知ることができます。悪い事態が生じているのを目にしながら、まだ正当化を続けるとすれば、悪に加担することになってしまいませんか。