巡回や長老に丸め込まれる兄弟・姉妹たちへ

 GUABELLOさんのブログに、エホバの証人的防衛反応について、記述されていた。

終わりの日だからサタンも組織に対する攻撃に躍起になっている

邪悪な人間が組織にも入り込んでいる

その邪悪な人間に対処する上で組織はできる限りのことをしている

でも組織も不完全だから対応が十分でないこともある

エホバはすべてをご存じで、犠牲になった人も必ず顧みてくださる

仮に組織に問題があったとしてもエホバがふさわしい時に正される

組織を批判して一致を乱すのはサタンの罠だ

いずれにしても、自分たちはすべてを知らない

だからとにかくエホバにお任せしよう
(組織の善性|エホバの証人についてのブログ)

 長老達が、疑問を抱いた兄弟・姉妹を、うまく丸め込んでいる姿が、ありありと思い浮かびますね。まさに、こんな感じです。

 この論理は、一貫しているように見えるので、そのまま信じてしまいがちですが、根本的に何がおかしいのでしょうか。指摘してみます。

終わりの日だからサタンも組織に対する攻撃に躍起になっている

 エホバの証人の一般的な反応として、非難されると殻に閉じこもろうとします。話には耳を傾けずに、自分や組織が攻撃されていると感じます。ですから、直接出会うエホバの証人を非難したらいけません。それをやってしまうと、組織の思うつぼになってしまいます。

 そうではなくって、加害者はだれで、被害者はだれかということを、聞いてみましょう。エホバの証人は、加害者は外部の人で、被害者は自分や組織と信じ込んでいる傾向があります。

 これを、打破するためには、エホバの証人の口から直接、加害者が、エホバの証人の長老で、被害者は、弱い立場の子供たちだということを、語ってもらう必要があります。

邪悪な人間が組織にも入り込んでいる

 組織に入り込んだ邪悪な人間は、本当のエホバの証人ではないと考える傾向が、エホバの証人の兄弟・姉妹にはあります。エホバの証人はたいはんは善人なのだけれど、少数の邪悪な人が入り込んでいて、その人は、本当のエホバの証人ではないと考える傾向があります。

 ですから、こういう質問が効果的です。聖霊を注がれた長老という立場の人に、邪悪な人間が入り込んでいることがあると思いますか。

 では、邪悪な人間を選んだ聖霊は、神からきましたか、サタンからきましたか。

その邪悪な人間に対処する上で組織はできる限りのことをしている

 兄弟・姉妹たちは、組織に対して、いつでも補正がかかる傾向があります。世のどの組織よりもすばらしくて、この組織は、最善のことをしているはずだという補正です。

でも組織も不完全だから対応が十分でないこともある

 最善のことをしている組織でも、不完全だから、対応が不十分なことがあると考えます。どんなときでも組織をかばう傾向が非常に強いです。

 兄弟・姉妹たちは、潜在意識として、組織に対して、非常に強い不安や恐怖を抱いています。ですから、組織が傷つくようなことには、なんとしても、抵抗しようとします。

 批判しても、兄弟・姉妹たちは、殻に閉じこもってしまいます。ですから、組織によって子供たちが犠牲になっているという事実を伝えましょう。

エホバはすべてをご存じで、犠牲になった人も必ず顧みてくださる

 どんなに組織を擁護しても、犠牲者に対するいたたまれない感情を、ほとんどの兄弟・姉妹たちはもっています。組織の教理は、エホバの証人の理性を統制することはできても、感情の部分までを統制することはできません。

 悲しい、苦しい、しんどい、辛いという感情は、統制されずに、残っています。ですから、罪悪感を克服するために、「エホバはその人を助けてくれる」と自分に言い聞かせて、自分の感情を慰める必要があります。

 こういうときは、こんな質問が効果的でしょう。「暖かくしなさいといっただけで、その人は本当に暖かくなりますか。何かできることを考えたりはしないの。」

仮に組織に問題があったとしてもエホバがふさわしい時に正される

 エホバの証人の兄弟・姉妹は、組織に間違いがあったとしても、ふさわしいときに正されると考える傾向があります。ですから、そのときを待ちましょうと。

 そのときは、こうたずねるのが効果的です。「『わたしは、憐れみを望み、犠牲を望まない』という言葉を知っていますか。」

 犠牲者が出続けているのを知ったのに、それをほうっておいたら、神はどう感じると思いますか。罪について知らせないなら
、どういう結果が待っていると思いますか。

組織を批判して一致を乱すのはサタンの罠だ

 巡回監督、長老たちは、日夜、一致、一致といっています。一致こそが、守るべき最大の価値といわんばかりに、言い続けているので、兄弟・姉妹たちも、それを信じ込んでいます。

 ですから、一致を乱すつもりはないとまず前置きしましょう。その上で、問題を放置しておいたら、どうなると思うかということをたずねてみましょう。

いずれにしても、自分たちはすべてを知らない

 エホバの証人の兄弟・姉妹たちは、すべてを知っているわけではないから、組織の指示には、口を出さずに、ただ信頼するようにと教育されています。

 でも、すべてを知らないにしても、犠牲者がでていることを、知っているのだから、そのことに関しては、問題を放置する必要はないんじゃないでしょうか。

 すべてを知らないから、問題解決に関して何もしないという結論にはならないと思います。

だからとにかくエホバにお任せしよう

 「エホバを信頼しましょう」「エホバを待ちましょう」「これはエホバからよ」。これが、エホバの証人の口癖です。

 こういうときは、サマリア人がけが人を助けるたとえ話が有効だと思います。サマリア人は、目の前に見える怪我をした人を助けましたか、それともエホバを待ちましたか。